個人事業主にしろ、株式会社の社長にしろ、お金に余裕があるはずの経営者がなぜかローンで社用車を購入するのをよく見ます。
それも1年以内に終わるようなものではなく、わりと長めの期間での割賦購入。
その理由と、ついでに余談もどうぞ。
理由1 分割手数料は経費にできるから
車を買う時、分割払いにすると手数料を支払うことになります。
例えば、100万円の車を12回払いにした場合、月々10万円の支払い✕12回で、総支払額が120万円になるとしたら、車両価格100万円の他に分割手数料20万円がかかります。
この20万円の分割手数料は、支払手数料として経費計上できます。
経費が増える=利益が減る
会社が儲かっている場合、ある程度の経費を使って利益を減らし、納税額を減らしたいと考える経営者が一定数います。
簡単に言うと、年間の「売上-経費=利益」で、「利益」に税金が課せられます。
経費を多くすれば、利益を少なく見せることができ、納税額を減らせるというわけです。
(もちろん何でもかんでも経費にできるわけではなく、否認されるものも多々あります)
ちなみに個人事業主が事業用と自家用兼用の車として買った場合、事業用に使う割合だけ分割手数料を経費にできます。
理由2 一度にまとまった額のお金が出ていくのを避けたい
日々の資金繰りのためにも、一度にドンと大きな支出をするのは避けたいというケースも。
モノを仕入れて販売したら、材料費や社員の給料は支払わなくちゃいけないけど、売上金がすぐに入ってくるとは限らない(月末締め・翌月払いとか)し、次の仕入れもしないとね。
それに、コロナショックみたいに、いつどんなことが自分の業界に影響するかわかりません。
だから支出はドカンとせずに、毎月ならしておこうと考えるんです。
私みたいな庶民からすれば、分割払いにして総支払額が高くなるほうが嫌なんだけど…、お金がある人は気にしないのかも
余談 小児科医は控え目な車が多い!?
経営者の他、開業医の先生は特に高級外車に乗るイメージがあります。ステータスでしょうか。
でも、小児科の先生は国産車に乗る人が多いと感じます。
あくまでも私が知る限りのことだけど、小児科医の先生はみんな国産車。1人は自転車通勤。偶然とは思えません。
これは患者(というか子育て世代の女性)のシビアな目を気にしているからなのかなぁ。。。
赤ちゃんの初めての予防接種の時から長くお世話になる小児科の先生が高級車に乗っていたら、「私たちが払ったお金でその車に乗ってるんだ…」と思われるからじゃない!?なんて、同僚と話したことがあります。
印象はおろそかにできませんね。。。