食品バイヤーとして、これまで出会った中で最も衝撃を受けた真空パックの紅茶の話。
こんなにおいしい紅茶があるのか!とびっくりしました
渋味や苦味がなく、なのにいい香りで…本当に驚いたのはもう10年近く前のこと。
あの日以来、紅茶はずっとディルマです。
その名はディルマ ガーデンフレッシュティー
↑聞いたこともない名前?見たこともないパッケージ?
私も仕事で出会うまでは全く知りませんでした…私が住む地域では販売されていなかったので。(私が地域で初めて売りました。フフフ)
鮮度と品質がスゴい→素晴らしくスッキリした味
初めて試飲した時、雑味のなさにびっくりしました。これが紅茶…?と疑ったくらい。
- スリランカ産の茶葉だけを使用
- 紅茶を製造後すぐにパッケージするから鮮度が高い!
- パッケージするのはスリランカ国内
↑簡単にまとめると、これがおいしさの理由です。これから詳しく書いていきます。
原料はスリランカ産のみ
中国やインドなど、紅茶の大きな産地はいくつもありますが、スーパーなどで手に入る紅茶の多くは複数産地の原料がブレンドされてティーバッグになっているもの。
これに対し、ディルマの紅茶はスリランカ産の茶葉のみを紅茶として製茶しているので、単一産地のコーヒーのように雑味のないスッキリとした味わいです。
味噌汁を作る時、複数の味噌を混ぜて使うとおいしくなると聞くことはあるけれど、紅茶の場合はそうでもないのかな。。。
鮮度の高さは産地加工・産地パックだから
多くの紅茶製品は、中国やインドなどの産地で収穫された茶葉を、ヨーロッパなどの第三国の加工場所に輸送してパック詰めします。
輸送中に発酵させるケースもあります。(茶葉は1日くらいで発酵して紅茶になります)
収穫から最終製品になるまでに半年前後かかっているものが多く見られます。
ディルマの紅茶はスリランカ産の茶葉だけをスリランカ国内で製茶し、パック詰めまで行うのですが、なんと最終製品になるまで2週間以内!しかもティーバッグの1つ1つが真空パック。
鮮度の高さ=フレッシュな香り
原料産地で最終製品まで製造するメリット
収穫した原料をそのまま現地加工するメリットについて、私が思うのは次のことです。
- 他国に長時間輸送しないから鮮度を保持できる
- 他国に輸送しないからスリランカでの雇用機会を確保できる
- 他国に輸送しないから異物混入リスクを下げられる(害虫、薬品など)
- 国内で最終製品化まですると製造工程の管理がしやすい
食品の鮮度は温度変化や紫外線、人の手や空気に触れることなど、さまざまな要素に左右され、一度劣化すると元に戻ることはありません。
もちろん、茶葉の栽培から紅茶の製造、真空パックにするまでの工程をすべて産地で行っていたとしても、その管理がテキトーだったら意味ないんだけど、ディルマの紅茶は一貫した体制のもとで製造されてるのです。
他国産の茶葉と一切ブレンドせず、ISO9001, 22000を取得した自社工場の厳格な品質管理の下で製品化まで一貫して行い、スリランカ産の紅茶がもつ個性と魅力をそのままにお届けしています。
ディルマ公式HP 「ディルマの価値」より引用
オススメの紅茶を聞かれたらディルマ一択
…というわけで、品質の高さがおいしさの根拠です。
バイヤーとしては、紅茶は売れない商品なんですけどね。
コーヒーと紅茶はどちらも嗜好品なんだけど、それぞれの売れ行きは9:1程度と言われていて、私もそれは体感しています。
よく言われていることとして、コーヒーを9とするとのこりの1を紅茶と緑茶でわけあうようなシェアといわれています。それほどまでに紅茶のシェアは低いです。
紅茶屋さんでござい Cafe’s cafe「日本で紅茶がコーヒーほど一般化しないわけ」より引用
でも、日本では知名度が低くても、品質と味が両立された紅茶に出会ってしまってから、いろんな人にちょっとしたプレゼントと一緒に渡しまくってます。
全く儲からないどころか自腹で大赤字だけど、それでもホントにみんなに知って欲しいと思った数少ない商品のひとつなんです。
※ワルツが輸入総代理店で、現在は店頭では名古屋地方くらいでしか入手できないみたいです。
私はチャイも好きだしスタバにも行くけれど、ストレートの紅茶やアールグレイなどで、おいしい紅茶は?と聞かれたらディルマをオススメします。
そういえば…以前「アールグレイティーに添加物(香料)が入ってる!!!!」ってクレームが来たことがあったなぁ。。。
アールグレイって、紅茶にベルガモット(柑橘)の香りをつけたものだし、天然香料であっても原材料表示は「香料」と書かないといけないのに。。。
あ、思い出ですw