【節約術の1歩手前】節約の根本とは

お金・投資

いい節約と悪い節約、賢い借金返済についてお伝えします。

巷ではいろいろな節約術を見聞きします。
数万円単位のものから1円単位のものまで、また手間や体力を求められるものから簡単にできるものまでさまざまです。

私のYouTubeチャンネルでも、毎月必ず決まった金額で発生する固定費を節約する方法、そして毎月金額が上下する変動費を節約する方法についてこれまでの動画で紹介していますので、ぜひご覧ください。
今回は、節約術のひとつひとつではなく、節約に対する根本的な考え方にフォーカスします。

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そもそも節約とは

さて、節約とは何でしょうか。
節約とは、無駄を省いて切り詰めることです。
無駄を省くことが大事であって、ただただ切り詰めるってわけではないんだよというのがポイントです。
また、お金に限らず、時間の無駄や労力の無駄を省くことも節約と表現します。
何にせよ無駄はなくしたほうがいいですよね。「節約」に似た言葉で「倹約」 という言葉がありますが、倹約というと贅沢をしないことで、主にお金の使い方に対して用いる言葉です。

改めて今日のお題はいい節約と悪い節約、そして賢い借金返済です。

全開
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まずはいい節約と悪い節約の違いについて、具体例を挙げていきます

まず、うちの最寄りのスーパーのテナントには魚屋さんがあって、お寿司がおいしいんですけど、家族の誕生日にしょっちゅう利用してるんです。で、そこの魚屋さんは予約しておくと割引してくれるので、あらかじめ予定している時には必ず予約してから買いに行きます。これはいい節約です。

あと、お寿司のついでに醤油も買うつもりでスーパーに行ったらちょうど醤油が特売だったから買いました。これもいい節約です。

これに対して、もともと「今日の食事はササッと済ませよう」と思ってうどんかカップ麺を買うつもりだったのに、お寿司がたまたま割引タイムだったからそっちを買っちゃった!というのは悪い節約です。

お寿司も簡単に食事を済ませられるし、満足感はあるかもしれないけれど、割引後のお寿司であっても当初予定していたうどんと比べるとかなり高額ですからね。

次の例は、通勤用の新しいバッグを買いたいと以前から考えていたとします。

ちょくちょく通販サイトで見ていたその2万円のバッグが、ある時に見ると1万円になっていた。セールだったので、喜んで買いました。届くのが楽しみだ〜!…これはいい節約です。

対しまして、同じ2万円のバッグが、なんと9割引の2千円になっていたとします。ただし、別に必要だったわけではありませんでした。割引率に惹かれて買いました。通勤用バッグはすでに2つ持っています。 これは悪い節約ですよね。

さっきのうどんかカップ麺を買うつもりだったのに特売のお寿司を買って帰ったパターンもそうですけど、自分で計画していたのとはぜんぜん違うものを衝動的に買ってしまったり、大セールだったからといって必要ないものを買ってしまったりするのは、割引されていても節約にはなっていないんですよ。

自分に必要なものを買うのは当たり前のお金の使い方で、必要なものを安く買うのはいい節約です。
でも、必要じゃないものを買うのは、それがいくら安かろうが無駄遣いじゃないでしょうか。
安く買えてラッキー♪どころか、お金を失ってますよ。

全開
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光熱費なんかもですが、必要なものをちょっと工夫して安く手に入れるのがいい節約です

同じ考え方で、出張の時に高速道路や新幹線、飛行機を使うことがたまにあるんですが、それはお金を払えば時間を大幅に節約できるので、いい節約というか、いいお金の使い方と言えると思っています。

でも、いつも思うのは、もしいつでもグリーン車やビジネスクラスを使えるだけの収入があったとしても、自分は使わないだろうなということです。
プラスの料金を払っても、目的地に早く到着するわけじゃないですからね。普通席で十分です。

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節約のために役立つ考え方

さて、いい節約、節約そのものの考え方として、もうひとつオススメしたいのは、自分でできることは外注せずにやるということです。

例えば、作れる料理は作る。
刺身を食べたいとして、きれいに盛り付けられたお刺身ってどうしてもいいお値段ですよね。
でも、冊の状態で買ってきて、家でスライスするとかなり安上がりです。
市販のドレッシングを買わずに自分で酢と油と塩で作るとか、ちょっとしたことでもアリです。
これで外食が減ったら結構節約になります。

他にも料理に限らず洗車だったり、DIYだったり、できそうなことを自分でやってみることで、できることがどんどん増えていくのはとてもいいことだし、自分でできるようになったら、それを誰かにやってもらうことで発生する料金が果たして妥当なのかな?今後は外注するだろうか?という基準が自分の中にできたりもするので、まず自分でやってみるってオススメです。

私はこういった行動を続けて、今はほぼ外食しなくなりました。たまに外食に行った時は自分で作れないものを注文して心から楽しむことにしています。

あと、会計事務所に転職する前は、年収が今の倍くらいあったので、その頃はお風呂やキッチンなどの水回りの掃除をたま〜にプロの業者さんにやってもらっていて、本当にキレイになるので喜んでいたのですが、やっぱり1回で2万円とかかかるので、年収が下がった今はできる限りのことは自分でやるようにしています。
まぁまた収入が復活したら利用したい気はしますけどね。転職前は今よりももっと激務だったから、お金を払ってでも時間がほしかったってことですね。

ちなみに実行するにあたって資格が必要な仕事、怪我や病気の治療だったり、電気工事だったりなどはプロにきちんとお任せします。

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賢い借金返済

さて、節約に対する考え方として、いい節約と悪い節約の次にお話しするのは賢い借金返済についてです。

お金の使い道として、損をするリスクがない方法が借金返済で、その中でも、最も利率が高いものから優先して積極的に返済するのがいい方法、節約になる方法です。

借金はカードローンも住宅ローンも奨学金も借金ですが、住宅ローンや奨学金は利率が低いものが多いですね。

クレジットカードの分割払い、リボ払いは法律で金利の上限が決められていまして、

借り入れの元本が10万円未満だと年20%
10万円以上100万円未満だと年18%
100万円以上だと15%となっています。
そして、これらの金利は全て複利です。

仮に100万円を年15%の利率で借りて、60回払いにした場合の返済額はいくらかというと、
100万円に100万円✕0.15の利息を足した115万円…ではありません。
100万円を年15%で借りて、60回払いにした場合、総支払額は1,427,400円にもなります。
元本に対して利息がかかり続けるので、総支払額が大きくなってしまいます。

お金の使い道として、投資で年率15%以上でコンスタントに運用できる自信があれば投資に回すのはアリですが、普通は借金返済をする方がお得だしリスクもないのでいいんですよ。

借金は、住宅ローン、奨学金、自動車ローンなど複数のものを抱えている方もたくさんいらっしゃいますが、利率の高い借入金から優先してどんどん返すことをオススメします。

複利って、投資で味方につければ本当にありがたいもので、アインシュタインが人類最大の発明と呼んだほどですが、借金の場合はなるべく遠ざけたいものです。

また、絶対に元本割れリスクは嫌だから自分は投資には手を出したくない、お金は定期預金に預けるだけにしておきたいという人の場合は、定期預金の利率と住宅ローンや奨学金の利率を比較すると、今度は住宅ローンや奨学金の方が利率が高いケースが多いです。
こういった方は定期預金に預けるよりも住宅ローンと奨学金を返す方がお得になります。

節約の方法として、自分が払う利息を節約するということも頭に入れておきましょうね。
定期預金や株式投資、投資信託の運用成績と、借入金の利率を比べて、どっちにお金を使うのがいいか確認してみてください。

ということで、今日は節約に対する考え方として
必要なものを安く手に入れるのがいい節約。
90%オフとか、どんなにスゴい割引率だったとしても、もともと必要じゃなかったものを買っちゃったらそれは節約になってませんよ、悪い節約ですよという話。
そして料理やDIYなど、自分でできることは自分でやって節約するということ。
最後に、投資の運用成績よりも利率が高い借入金があればどんどん積極的に返すと節約になるということをお話ししました。

ぜひ参考にしてください!

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