【国債への投資はやめるべき?】国債の役割、投資先としての国債

お金・投資

国債って投資の対象としてどうなんだろう?と気になっている方がいらっしゃると思いますが、今回はそもそも国債とは何だ?というところからのお話をします。
お金に関する教養、知識を身につけて、幸せに暮らすためのヒントにしてくださいね。

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国債の3つの役割

205兆7803億円が令和5年度に予定されている国債の発行金額です。
約206兆円。庶民の我々にとっては206兆円と言われても、え〜と…それっていくらなの?って感じですよね。高すぎてわからない。フェラーリ10台買ってもほぼ減らない。
我が国ではそんな多額の国債が発行されているわけですが、国債には3つの役割があります。
国債って国の借金なんだよね?となんとな〜く知ってるという方も、今日は簡単に3つの役割を押さえましょう。

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国債の役割 ①国の債務


「国の債務」と書いて国債ですが、国債って、いつどこで誰が始めたものでしょうか。
いつの間にかなんとなく言葉は知っていた国債ですが、12世紀のイタリアで、将来の税収を担保に議会が債券を発行したのが国債の始まりとされています。
将来税金がちゃんと入ってくることを見込んでいる、つまり国の信用性を盾に借り入れをしたってことですね。
それ以前は、国王や貴族が自分の領地を担保にして商人からお金を借り入れていたんですが、国王の代替わりの時に「先代の借金だから、私には関係ありません」と踏み倒されてしまって、借金が回収されなかったことがよくあったそうです。
中世ヨーロッパの国王が借金をしてまで行ったことは、戦争の資金調達でした。
こんなのお金を貸した側からしたらたまったもんじゃないですね。
そんな国王や貴族よりも、コンスタントに税収があって複数人で議題を決議していく議会の方が信用があるので、議会が債券を発行するようになったんでしょうね。
それから4世紀ほど進んで、16世紀のオランダで国債の制度が確立されました。
国債は国の信用度が高いからこそ成り立っている仕組みといえます。

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国債の役割 ②投資先として


国債は紙に印刷された証券です。
1枚ずつに金額が印刷されている有価証券です。
皆さんは国債を見たことありますか?私はお金関係の仕事をしていますが、紙に印刷されたリアル国債はまだ見たことがなくて、いつか見てみたいです。小切手はたまに見ますけどね。
国債は満期が来ると、その額面の金額を受け取れる紙なんですけど、証券そのものに価値があるので有価証券といいます。
これは取引市場で売買できるものです。
投資先としての国債の魅力は

満期が来ると国が額面金額を払ってくれるので、安全性が高い金融商品とされていること

デフォルト(債務不履行)に陥ったり、政府が消滅したりしなければ額面金額は受け取れますから安全性は高いですし、実際、社会福祉法人など堅実な運営を求められる法人では「国債・地方債だけなら投資してもOK」と定款で決めているところもあります。

額面金額だけでなく債券の利息を受け取れること

半年に一回とかですね。額面金額に対して受け取れる利息の割合を「利率」といいます。後でも「利率」は出てきます。

安く買って高く売ることができればその利益も発生する可能性があること


市場で取引されているということは、額面金額とは別に市場価格が変動するということです。株式のように、額面金額は1口100円と書いてあったとしても、100円で買った国債を103円で売ることができれば利益が出ますね。
そんなわけで、国債は投資の対象としての役割も持っています。

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国債の役割 ③長期金利


長期金利が引き上げとか、ニュースで聞いたことがあるという方もいらっしゃいますよね。
長期金利とは、直近で発行された10年ものの国債の利回りのことをいいます。
そして長期金利といえば、世界的にだいたいどの国でも10年ものの国債の利回りのことを指します。

ここで利率と利回りの違いをお話ししておきます。
「利率」…額面金額に対して毎年受け取れる利息の割合
例) 額面金額100円、毎年の利息が3円…利率3%
これを5年保有しようが何年保有しようが、利率は3%と変わりません。

「利回り」…国債の利率だけでなく、投資額に対する年間収益の割合
例) 100円の国債を95円で買って、5年後に100円で売れたとしたら、利益は5円ですよね。
売れた時の利益とは別に、毎年3円の利息を受け取っていたら、5年間の利益は15円です。
95円で買って100円で売った利益5円と受取利息15円 合計20円。
5年保有していたので、1年間の利益は20÷5=4円です。
この1年あたりの収益(4円)を、投資額、つまり購入価額(95円)で割ったものが利回りです。
答えは約4.21%で、式にするとこうなります。
4/95✕100≒4.21
実際に私達が投資商品を買う時には、証券会社のサイトやアプリで自動計算された数字を見て投資するかどうか考えることが多いですが、利率と利回りがそれぞれ何を指すのかを知っておいて損はありませんので、ここでお伝えしました。

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さて、ではなぜ国債が長期金利と関係するのかを説明します。

まず、先ほどもお話ししたように、国債の「額面金額」と「利率」は一定です。例えば額面金額が100円で利率が3%といった具合です。
で、国債は市場で売り買いされるので、額面金額(100円)とは別に「時価」があって、需要が高まれば、つまり価値が上がれば値段が上がって110円とかになります。

そして、国債の時価が100円から95円になるみたいに下がると、利回りが上がります。 逆に100円から110円など、時価が上がると利回りは下がります。
さっきの例でいうと、95円の時の利回りは4.21% (4/95✕100≒4.21)

でしたが、110円になると利回りは約3.64% (4/110✕100≒3.64)
になります。
これからは、ニュースで「長期金利が上がった」と聞いたら、あ、国債の時価が下がったんだな〜と分かりますね。

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国債への投資はやめたほうがいい?


さて、国債の利回りは、時価によって変動するということもわかりましたね。
国債の時価の変動要因は、景気の動向や物価の影響です。
景気や物価の影響の一例を挙げると、株式などの投資商品の価額が大きく下がると、多くの人がより安全性の高い投資商品を求めるので国債の需要が高まり、国債の価額が上がります。
逆に国債よりもっと魅力的なものに投資したいという人が多ければ国債の価額は下がります。
こんな感じで国債の利回りは日々変動します。

国債への投資はやったほうがいいのか、やめたほうがいいのか悩む方がいらっしゃいますが、私の意見としては「年齢によって答えは変わる」ということです。
投資というのは、基本的にはリスクを受け入れることでリターンを得られるものです。
ハイリスク・ハイリターンって聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
リスクが高くても、事業が成功したら大きなリターンを得られるといった具合です。

国債は、時価は変動するものの、満期になれば額面金額を受け取ることができます。
先ほども言いましたが、国が支払能力を失わない限りは国債は紙切れになってしまうなんてことはありませんので、安全性は高い投資商品です。

ということは、20代、30代の若い方にとっては国債への投資は多くの場合不向きというか、私はあまりオススメしません。
投資は長くすればするほど成功確率が高まるので(これは過去の「リスク管理長期投資と分散投資」の動画でも触れています)、若者はあえて多少のリスクを取って、もし暴落が起きたとしても十分に取り戻せるチャンスがあるからです。

逆に定年まであと数年とか、これまで築いてきた資産を取り崩す時期が見えつつある方には、国債はオススメです。
いよいよ貯金を取り崩して生活しなければならないようなタイミングで資産が大暴落してしまったらえらい目に遭いますのでね。国債なら額面金額は手元に戻るので、比較的安全です。

ただ、やはり投資である以上は国債にもリスクはあります。
・デフォルトのおそれがゼロではないこと。
これは先ほどもお伝えしましたね。
・国債はインフレには弱いこと。
満期時には額面金額が手元に戻るものの、その時にインフレで物価がものすごく上がっていたらどうでしょうか。今の100円の価値が10年後はどうか分からないことがリスクとなります。

今日は国債はそもそも何だ?というところから、
①国の債務
②投資先
③長期金利
この3つの役割があること、そして国債は投資先として向いているかどうか判断するためのヒントをお伝えしました。
実際には、利回りの計算は税金を考慮する必要がありますが、今回は分かりやすい数字でお話ししました。

国債はインフレには弱いけれど、デフレには強いといえるかもしれない。でも、日本の現状からするとデフレの可能性はかなり低そうだな〜とか、いろいろ知ってお金の教養を身につけることによって、自分のお金の守り方や育て方を考えるだけでなく、社会の見え方も変わってきますよね。

自分や大切な人が安心して幸せに暮らしていくためにも、今後もお金のことをどんどん知っていきましょう!

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