私は会計事務所に転職して4年目です。
転職して年収が半分になっても30代のうちに貯金一千万円以上に増やせた、貯まる体質であり続けた理由や、大企業から会計事務所に転職した理由についてお話しします。
貯まる体質 継続のコツ
会計事務所ってマネー雑誌の年収ランキングとかによく載ってるので給料が高いイメージがあるかもしれませんが、年収1千万円以上なのは公認会計士や税理士の先生たちで、私自身はそうじゃありません。彼らの半分もないです。
前職が大企業の課長クラスだったせいもあって、転職したばかりの頃は給料が以前の半分に下がっちゃいました。
転職してしばらくはボーナスも満額じゃないし、家計にとってはわりとダメージがありました。
それでも転職して1年以内に貯金が一千万円を超えて、それからは一千万円以上をキープしています。
貯まる体質であり続けるにはコツがあって、今からそこを紹介していきますね。
貯まる体質であり続けるコツ① 収支と資産状況を正しく把握する
まず、転職もそうですが、子どもが産まれたり保育園や小学校に入園入学したり、会社で自分やパートナーの昇進、異動があったりなど、収入や支出に変化があった場合は家計簿をつけて、入ってくるお金と出ていくお金の流れをきちんと把握していました。
家計簿と言っても、必ずしも1円単位できっちりやる必要はありません。大切なのは厳密に記録することではなくて、今自分にいくら貯金があるか、そして住宅ローンを始めとする借入金がいくらあるか、毎月のお金の流れはどうなっているかを見える化することが目的です。
給料が半分になっても転職に踏み切れたのは、家計簿をつけることによって今だけじゃなく数年後の生活費がいくらあれば大丈夫かということもだいたい見積もることができていたからです。
家計簿のつけ方、カード払いやネット通販の記録方法のコツなどについては以前の動画でお話ししていますので、よかったら参考にしてくださいね。
家計簿は、生活費や貯金、借金を客観的に見るための手段で、そこから何を削っていけそうかを考えるためのものです。
私みたいに思い切って美容院に行くのをやめたり、業務スーパーでちょっと買い物してみたり、削れるところは見つかるはずです。
貯まる体質であり続けるコツ② 生活レベルを上げない
次に、昇進しても生活レベルを上げなかったこと。
給料が上がったらやっぱり嬉しいから、記念にいいスーツかいい時計でも買おうかな〜と思ったことはあります。それを身につければ仕事をもっと頑張れるだろうという思いもありましたしね。
実際にちょっといい靴を買ったこともあります。出張が多かったっていう言い訳もあるんですけどね、課長ならこれくらいの靴を履いててもいいんじゃない?みたいな見栄も正直なところあったわけです。
でも、そんな買い物ばかりしていたら貯金どころじゃなく破産してしまいますし、靴を見てもらって「さすが課長、カッコいい!」と思われるよりも、仕事を見て「さすが!」と評価される方がよっぽどいいってことはすでに自分自身が分かっているんです。
だから無駄な見栄やプライドは捨てて、仕事も生活もコツコツやっていこうと改めて考えました。
エンタメ系のサブスクを使ってみようとか、サイゼリヤよりロイヤルホストに行こうとか、ちょっと前に流行った高級食パンとか、生活レベルは上げるのは簡単にできます。でも下げるのは案外難しいとよく言われますよね。それを知っているので、私は生活レベルを一旦は上げそうになったけれど踏みとどまりました。
収入が上がっても、それまでと変わらない生活を淡々と続けるとその分お金は貯まります。収入が下がっても、もともと控えめな生活ができていれば持ちこたえられます。
20代後半で貯金ゼロから貯まる体質になったきっかけ
さて、動画の冒頭で、転職して給料が半分になっても30代のうちに貯金を一千万円以上に増やせたと言いました。
大企業にいて課長にもなったわりには、30代で貯金が一千万円なかったのって少ないんじゃない?という疑問を持った方。その疑問は正しいです。
私は20代後半で子どもが産まれるまでは貯金ゼロだったんです
車でサーキットを走ったり、バンド活動したり、バイクに乗ったり、わりとお金がかかる趣味があって、それに全部使っちゃってたんですよ。ガソリン代だけで月15万円とかね。外食ももちろんするし、服も化粧品も買うし、みたいな。
そんな感じだから家を買う時は頭金ほぼゼロのフルローンでした。
で、子どもが産まれて、育休でいきなり専業主婦みたいな生活になって、家で過ごす時間がすごく増えた時に、インテリアや収納をスッキリさせることに興味を持って、時間があったのでちょこちょこ家の中を片付けたりし始めて、2年くらい経ったらすっかりミニマリストみたいな思考になっていました。
生活のあらゆる無駄を洗い出して、徹底的に排除したい!と思って、少しずつ実行していきました。
すると気に入ったもの、必要なものしか買わなくなりましたね。
そこから買いすぎや無駄遣いが減って貯金できるようになったんです。
収入がそこそこあったからこそそれに安心しちゃってたってこと、それまでは使いすぎていたってことにたまたま気付くことができたわけですね。
今でも車は何台も持っているし、ハードロックやヘヴィメタルも大好きだけど、今の楽しさだけじゃなくて将来のこと、老後のことも考えるようになって、お金のことについても勉強して、貯まる体質になれました。
というストーリーがあったんです。
だから30代でも貯金一千万以下どころか、30までほぼゼロ。そこからのスタートだったんですね。
もちろん1千万円に至るまでは普通に節約もしてきましたし、今となっては自称ミニマリストで、節約が趣味のひとつと言えるくらいになっています。
節約は、自分に必要のないもの、理解できないものには手を出さない、買わないってこと、これに尽きるんですが、ちょっと踏み込んで、例えばスマホ代や住宅ローンを安くできるように乗り替えるとか、さっきも言いましたけど美容院に行かないこととか、具体的な節約方法についてもこれまでの動画で紹介していますので、そちらもぜひご覧くださいね。
年収が半減しても転職した理由
今度は年収が半減してでも転職した理由についてお話しします。
以前の動画で、サラリーマンが年収をアップさせるには基本的には本業の給料が上がるように努力すべきとか言っていましたが、実は私は転職してごっそり給料が下がるってことを経験しています。
これ結論から言うと、収入が激減しても、長く働き続けるためには自分の心と体を守りたかったからなんです。
大学を卒業して就職した会社は、正社員は男性が9割、女性は1割という比率でした。
男性メインで、女性であっても優遇されることはなく、ある意味男女差別がない環境でした。規則や人事評価などの制度が全て透明化されていて、公平性が高い運用をされていたので、私にとっては居心地がよかったです。
残業代は1分単位で、法律上は1.25倍でいいのに5割増しで払ってくれるし、残業自体が月に20時間までに抑えられていました。とてもありがたかったです。
私はそこでずば抜けた成績で仕事をしていたわけではないものの、男性社会の中で体力的にハンデがあったことを考えると頑張っていた方で、いわゆる出世コースのレールの上にどうにか乗っていた感じでした。
私はその会社で複数の職種を経験させてもらって10年以上勤めて、年収は30代で600万円台だったでしょうか。
そこから転職して、今は会計事務所にいますが、転職当初は年収が半減しちゃいました。
できればずっと最初の会社で働きたかったし、何か大きなことをやり切ったとも感じていないし、会社が嫌いになって辞めたわけじゃないので、今でも転職が正解だったかどうかは分かりません。
ただ、転職を決意するまでにはきっかけがいくつもありました。
育休明けは時短勤務をしていたんですが、時短でも業務量は多くて。
残業ができないので、朝9時始業の会社に7時台に出勤して、昼休みも取らずに仕事して、それでも保育園の子どもの運動会を見に行けなかったんです。0歳児の運動会でした。
子どもが高熱を出しても病児保育に預けて出張に行きましたし、土日に家にいても、稼働している部署や取引先からは普通に電話がかかってくるし、トラブル発生時は24時間いつでも連絡が来るし、0歳児を連れてトラブル対応のために休日出勤することも多々ありました。
会社とその仕事自体は好きだったものの、そういう働き方を定年まで続けるイメージが自分の中でだんだんできなくなってしまいました。
それまでずっとキャリアアップを意識してきたけれど、初めてちょっと立ち止まって、キャリアアップ以外で幸せを感じられる方法についても考えました。
で、たとえ収入は下がっても、家族との時間を作れたり、仕事中でも時々は張り詰めた精神状態から解放されたりできるなら転職もアリだな〜と思うようになって転職しました。
転職後は給料がちょっとずつ上がってきていますが、以前の水準にはまだ達していません。
でもどこにいても常に仕事のことで頭がいっぱいで睡眠をまともに取れないとか、家族が病気でも仕事を優先してしまうとか、そういう私も家族も嫌な思いをするようなことはなくなったので、転職してよかったと感じることはたびたびあります。
私のYouTubeチャンネルでは仕事や節約、投資などでお金を増やすことについてお話ししていますが、お金に関する知識、節約ノウハウ、お金との付き合い方といった情報を通じて自分と家族、大切な人が幸せに日々を送ること、お金と幸せのバランスを追求することを第一のテーマとしています。
お金は大事。超大事です。仕事ももちろん大事です。仕事があるからお金があるんでね。
でも、お金、仕事を優先する時に犠牲にしなければならないもの、家庭とかね、それは果たして本当に犠牲にしてしまったままでいいのかなとちょっと立ち止まってみると発見があるかもしれません。
私の仕事は以前からこういうやり方だし、こういうもんなんだ…って感じでずっとそのまま過ごしていていいのかな?ってね。
私はそれで年収が半分になっても転職して、結果それなりに幸せで健康的な生活を手に入れました。
私がキャリアチェンジすることで、子どもを2人育てながら正社員の共働きの生活を維持できています。
大切なのは健康で長く働き続けること
先にお話しした、貯金一千万円を達成するための家計簿だったり身の丈に合った生活だったりのベースとなるものは、やっぱり健康で長く働くことだと私は考えています。
お金を増やすためにどう働くか、そして継続できるか、皆さんはいかがでしょうか。
仕事と家事、育児、場合によっては介護も並行してこなしている方がたくさんいらっしゃいますが、私はライフプランとマネープランに、幸せの度合いも加味した計画を考えたところ転職に至りました。
今回は転職して年収が半減しても貯金一千万円を達成したこと、それは家計管理をちゃんとして、見栄をはらない生活を続けてたからだよということをお話ししました。
そして、お金も大事だけど、幸せに暮らすためにはお金以外のこととバランスを取ることも必要だから、自分は何を大事にしたいのかを意識して、私は転職したことをお伝えしました。
年収や会社での地位が上がるキャリアアップだけがサラリーマンの生き方じゃないなと痛感しました。
今回の動画が、皆さんがお金と幸せのバランスを考える際のヒントになれば幸いです。