【ドライな感想】がんの手術は15時間もかかるのだな。

家族・子育て

兄ががんの手術を受けて、15時間もかかったよ!と母から連絡があったけど、「医師も大変だな」という感想だけしかなかった。

兄のことを全く心配していないわけではないし、長男を心配する母の気持ちを理解できないわけでもない。

けど、互いに依存している母と兄(独身)の、普段から自己管理を怠りまくった生活を見ていると、なんとも冷めた感想しか出てこないのです。

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15歳上の兄 膀胱がん発覚時にはステージ4

母からの電話に出ると、何やら焦った様子で「お兄ちゃんが大変なのよ」と。

また仕事辞めたのか?または借金か?と予想。(コミュ障の兄は頻繁に転職するのでいつもお金がない)

いつもと違ったのは「お兄ちゃんがガンだって。今度入院するって」という内容でした。

ここで真っ先に浮かんだのは、兄の体の心配よりもお金の心配でした。具体的には私がいくらか負担しなきゃいけないのか?ということ。

母に聞いてみると、

  • 体調に違和感があり泌尿器科を受診、簡易検査でガン陽性→今度、他病院で精密検査を受け、手術や治療方針を決める。
  • 兄自身も少しショックを受けていて、会社に迷惑をかけたくないからと退職を検討している
  • ガンの治療ってお金かかるんでしょ!?
  • 膀胱を全摘出したら障害者になるんでしょ!? 

とのことで。まあ落ち着けよ。。。

母はこういう時にどうすればいいか分からないから焦っているんだろうなと考え、淡々と話しておきました。

  • 精密検査を行って主治医の治療方針や患者に与えられる選択肢を聞いてからでないと、焦ったところでどうしようもない
  • 正社員を辞めるのはいつでもできるんだから、今退職しなくていい。休職すれば傷病手当金をもらえるんだし。
  • 治療にお金はかかるけど、高額療養費制度があるから大丈夫
  • まだ膀胱を全摘出するとは決まっていない。もし障害者になったとして、だから何?障害は不便であっても不幸とは限らないが?会社的には障害者の雇用人数にカウントできてありがたいかも…

ってなところです。

全開
全開

さすが全開、なんでも知ってるのね!さすが大卒!とか言われました。。。

関係ないしw

それくらい調べなよ~と言ったら、「どこに聞けばいいか分からない。調べ方が分からない。お母さんはあなたとは違って教育を受けていないんだから」といつものセリフ

めんどくせー!

高齢の母は確かに子どもの頃から苦労が多く、まともに教育を受けられないまま社会に出なければならなかったんだけど、「教育を受けていないから、社会のことを知らないのは当然」みたいにいつも言われるとうんざりです。。。

1回目の検査の後に治療方針をざっくり決めた

さて、1ヶ月ほど経ってから、兄は入院して検査を受けました。

膀胱がんのステージ4でした。

そして抗がん剤治療のことや入院期間、今後の複数回の手術のことなどを医師から聞いたようです。

母は「もっと早く検査も手術もしてほしいけど、どうにもならないのかな」とか自己中なことをLINEしてきて、その対応だけで疲れる私^ ^;

コロナ禍に入院して予定通りに手術を受けられるだけでもありがたいことじゃないの?と言うと

こっちは時間がたてばさらに悪くなる病気なのに、ありがとうと言うべきかな?

だって。立派な「患者様」ですね。

どうも私と感覚が合わないし、母は世の中のことが見えていないようで…(それをツッコむと「だって教育受けてないんだから」の話がまた始まるので言わないけど)

それからも

高額療養費の申請に必要なものは何?

最初にどこに行けばいい?

お兄ちゃんの代わりにお母さんが行ってもいいの?

「高額療養費制度があるから…」的なことを私がチラッと言ってしまったばっかりに、母は手続きのことなど何でもすべて私に聞いてきます。疲れる。

全開
全開

とりあえず病院のケースワーカーと市役所に聞け!

ちょっと調べればいくらでも分かることを1から全部私に聞かれても、私もいちいち答える余裕ない!
つーか、がんの診断前はフツーに社会人として毎日働いていた兄が、なぜ自分の手続きを自分でやらないんだ!? できない理由が分からないぞ!!!

と強めに言ったら

「ケースワーカーて何?市役所の何課??」とさらに聞かれてイライラ…w

兄はその後またしばらくしてがん摘出の手術を受け、抗がん剤治療がスタートしましたとさ。

抗がん剤の副作用で髪が抜けたり食欲が落ちたりしていること、体力も低下していることなど、母からいろいろと報告のLINEは届くんだけど、私はまともに返信する気力もなく、社交辞令のような愛想笑いのような、当たり障りのないスタンプを返すだけでした。

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手術に15時間を要したとの報告に「ふーん」

仮退院と再入院の後はまた手術です。面倒なので何のための手術なのか聞いていないけど、がん切除の他に導尿経路の造設とかかな?

予定では10時間くらいと聞いていた手術は15時間もかかってようやく終わりました

と、手術成功の連絡がありました。

その時の私の感想は

全開
全開

ふーん…医師も大変だなー

でした。私は冷たい人間なのかな…

最初に書いたように、兄のことはそれなりに心配しているし、兄と近居の母も気がかりではあります。

が、やっぱりどうしても、今回の病気については健康リスクを知りながら喫煙をずーっと続けていたことに多少は原因がありそうだし、兄と母がお互いに親離れ・子離れできていない様子を見るのもイライラするし、できれば関わりたくないというのが本音なのです。

兄の人物像(と、母の人物像)

兄が15歳の時に私が産まれ、「家が狭くなった」という建前(実際は、兄は継父(私の実の父)とそりが合わないため)で、それまで住んでいたアパートに兄を残して父・母・姉・私の家族4人は徒歩数分の家に引っ越しました。私は兄と同居したことがありません。

その後、兄は高校を中退し、職を転々とします。

基本は真面目なんだけど、気難しいところもあり、高校中退でコミュ障というコンプレックスの裏返しでプライドが高いです。

母は子育てがダメだったのだ…と兄を心配して、しょっちゅうアパートを行き来していました。

父や私の目には、それがただの甘やかしに見えていたし、そんな不器用でプライドだけ高くて自分には甘い兄の生活態度は許容できませんでした。(別居で正解ね)

母が兄のコミュ障や高校中退に責任を感じていること自体は、私も理解します。ただ、母は子育て失敗の原因は「教育を受けていないから」「周りの環境が悪かったから」と、必ず「自分以外の何か」に言及します。

母は持病があって、激しい運動などを制限されているんだけど、遺伝的な要因以外はどう考えても高カロリー・高脂質で栄養価の低い食事や夜型の乱れた生活リズムによって引き起こされた病気がほとんどなのに、「病気で動けないんだから仕方ないでしょ」「栄養バランスなんて習ったことない」「何が健康にいいかなんて教わったことがないんだから!」と開き直るばかり。。。

私も以前は何度となく生活習慣についてアドバイスしたけれど、自分に甘い母はさっぱり改善せず、疲れました。

全開
全開

というわけで、何を指摘しても「教わっていない」「環境に恵まれなかったせい」と言い訳をして開き直る母と兄には、正直もううんざりなんです…

家計管理もグダグダで、姉・私を出産しておきながら父と再婚はせずにいた(今で言う事実婚。ただの内縁関係だよね)母。

おかげで私は母の姓を名乗っていて、幼少期から父だけ苗字が違うことへの強い違和感と、そこに触れるのはタブーなんだろうな…という直感を抱きつつ暮らしていました。小学校の連絡網に記載された母の名前を見た友人に「お前、お父さんいないの?」と聞かれて答えに困ったことも。。。

※事実婚の両親のもとに生まれた子の苦労については過去記事にも書いています。

あと、兄が1人で暮らしていたアパートには母・姉・私の住民票が残っていて、そのせいで私は遠い小学校に越境通学させられていました。

父は真面目に仕事をしていたし、ダメなことはダメと言う(誰に対しても言いすぎるところはあったけど)し、比較的まともだったんだけどね。今から12年前に急逝しました。

父が亡くなってからは母の生活態度はホントに乱れていて、実の母なのにあまり会いたいとも思いません。

そんなわけで、兄の手術が15時間がかりだったと知らされても「あんな兄の手術に長時間関わる医師も大変だよなぁ」という感想になってしまうのでした。

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