【基本】資産形成の王道の手順

お金・投資

私は会計事務所の中の人で、一応お金のプロとして生活してるので、まともなことを書いているつもりです。今回は資産形成の手順には王道があるということです。

サラリーマンでも投資した方がいいですよってよく聞きますよね。
でも、サラリーマンだろうが専業主婦だろうが経営者だろうが、投資をしていい人とダメな人がいます。資産形成には順番があって、順番を間違えるとえらいことになるので、今日は資産形成の王道の手順をお伝えします。

物価がどんどん上がっていても、収入はなかなか増えないというのが日本の現状で、もちろんこれは私の悩みでもあります。
お金を少しでも貯める、少なくとも減らさないために、資産の守り方や作り方について考え、行動しましょう。早ければ早いほどいいので、ぜひ今日から一緒に考えましょう。

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ステップ1 現状の把握

改めて今回のお題は、資産形成の順序についてです。
お金は相続や宝くじ当せんがない限り、急にドカッと入ってくるものではありません。
どんなお金持ちでも最初は地道にコツコツお金を貯めてきたはずです。
私たちはその最初のステップにいると想定してみてください。

まず、どんな人でも必要なこと、それは現状の把握です。お金の現状の見える化をするということです。
自分は今、お金をいくら持っているのか。いくら借りているのか。
そして収入がどれだけあって、支出はいくらしているか。
1ヶ月、1年単位の収支が赤字なのか黒字なのか。
実は毎月ちょっとずつ赤字なんだけど、ボーナスのおかげで赤字が埋まってた…とか、しっかり現実を把握することから始まります。皆さんは先月は黒字でしたか?
これは家計簿をつけたり、毎月の月末に全ての銀行口座の残高を確認したりすることで見える化ができるようになります。
家計簿のつけ方、始め方やコツについては過去記事に書いていますので参考にしてください。
貯金だけでなく借金もそれぞれ今いくらあって、毎月入ってくるお金と出ていくお金がそれぞれいくらなのか、自由に使えるお金はあるのか?
これをちゃんと知っておくことがとても大事で、しっかりお金を貯めている人は皆さん現状の把握がきちんとできていますし、富裕層でも家計簿をきちんとつけているという人に出会います。
うちは貯金は多少あるけど、住宅ローンと奨学金もあります。

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ステップ2 非常事態用のお金を確保


投資は元本割れどころか元本がゼロになるリスクさえあるんだから、最悪なくなってしまってもいいと思えるお金で行うべきなんです。
最低限の貯金もないうちからリスクのある投資をやってしまうというのは順番を間違えていますから非常に危険です。
お金を増やすには、まず現状をしっかり把握して、何かあっても困らないだけの貯金をして、投資をするとしたらそれからです。半年分の生活費を貯金するために今の仕事を頑張るとか、副業をするとかで収入を増やすというんだったらいいんですけど、いきなり投資でお金を増やそうとするのはちょっと待った!です。
うちの場合は、夫婦ともに正社員ですが、もし2人同時に収入が途絶えるようなことがあったとしてもなんとか耐えられるように、家族の生活費の1年分は確保しています。
2人同時に収入がなくなるって、例えば夫婦で同じ会社に勤めていて、その会社が倒産したとか、すごい規模の災害が発生して仕事どころじゃなくなったとか、転職せざるを得なくなったとか、ありえない話ではないですからね。それに、コロナ禍のように世界中の人々が影響を受けるような、誰も予想していなかったことが起きることだってあるかもしれません。備えはしておきましょうね。

自分のお金について見える化ができたら、次にやることは、とにかく非常事態に備えるお金を確保すること。
非常事態とは、失業してしまうこと、怪我や病気、その他の事情で思うように働けなくなること、災害に遭って復旧するまで仕事に行けなくなることなど、とにかく何らかの事情で収入が途絶えることです。
これに備えて、生活費を半年から1年分は確保しておきます。どんなにお金があってもなくても、この備えは必須です!
例えば生活費に毎月30万円使っているというなら、半年分なら180万円、1年分なら360万円。最低でもこのくらいの備えがあれば、何かあってもすぐに困窮してしまうという事態は避けられます。

全開
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逆に、生活費半年分の貯金すらできていない場合は、投資は始めるべきではありません。まだ早いです。今すぐ貯金してください!

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ステップ3 余裕資金で投資を始める

貯金のためには節約したり、収入を増やしたりしますが、その方法については別の記事で紹介しますのでそちらをご覧になっていただくとして…、

自分のお金の現状を正しく知って、非常事態に備えるための貯金をして、ひとまず不安は減らせたとしたら、そこまでできて初めて少しずつ投資を始めるという段階になります。

くれぐれも投資ってリスクがあることだとしっかり分かっておいていただきたいし、気軽に始められるけれども奥が深くて、決して簡単なことではないと私は考えています。
投資は簡単に言うとお金に働いてもらうことなんだけれど、その元手となる資金は私たちが苦労して稼いだお金です。
大事なお金をちゃんと守って、そのうえで少しずつ増やしていくんだという意識を持っていていただければ、一攫千金的な怪しげな話にうっかり乗ってしまったり、よく理解しないまま目新しい投資商品に手を出したりして失敗するなんてことは避けられるんじゃないでしょうか。
私自身は投資を始めて数年経ちますが、この「大事なお金を使って投資しているんだぞ」という初心を忘れないように心がけています。

まとめ 順番は守りましょう

今回の話のおさらいをすると、資産形成には手順があって、まずは自分のお金の現状を把握すること。次に半年から1年分の生活費を非常事態への備えとして貯金すること。
そして、それがクリアできたらよりお金を増やすために投資をすることを考えます。
これが王道の順番です。
順番を間違えて、余裕がないのにリスクのある投資商品に手を出したりすると、失敗した時が大変ですから本当に気をつけましょう!

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