住宅ローンと奨学金を返しつつ、10年で貯金を約2千万円増やすことができました。
私は会計事務所の社員で、仕事中はいつもお金のことばかり考えていますが、それを除けばただのサラリーマン。小中学生の子どもを育てる普通のワーキングマザーです。転職も経験しているのでこれまでの収入には浮き沈みがありました。
今回は、そんな私がとにかく節約してお金を貯めたい、そのためには何が必要かと考えて買ったもの、かつ買ったおかげで節約と貯金がゴイゴイ進んだ!というものを厳選して紹介します。
節約と貯金のために、ぜひ参考にしてくださいね。
バリカン 〜替刃を簡単に入手できるもの〜
我が家は夫と私、女子中学生、男子小学生の4人家族、男性女性が2名ずつですが、ここ数年間は誰も美容院に行っていませんし、男性陣も千円カットにすら行きません。
ヘアカットの頻度はたとえ3ヶ月に1回だったとしても、4人家族だと年間8万円にもなります(1回5,000円の場合)。
でも我が家はこれがもう何年も0円で、大きな節約になっています。
この節約を実現するのがバリカンで、カットしたい長さを3mm、6mm、9mm、12mm、20mm、30mm…と細かく調節できるアタッチメントがいくつも付属したパナソニックの製品なんですが、これが案外お安くて五千円前後で買えてしまうんですよ。
水洗いできるし、聞いたこともない中華製の製品とは違って、購入からしばらく経ってからでも替刃だけ簡単に買い替えられるところがかなり優秀です。
Amazonで評価がやたら高い中国製の家電って、自分が知らないだけで実はそれなりに使えるものだったり、実は実績のあるメーカーのものだったりっていうのも中にはありますが、かなり怪しいものは山ほどあるし、役に立たなかったり使い捨てになっちゃったりで残念な思いをしてしまうおそれありで、私も経験済みです。
本体の使い勝手の良さや信頼性の高さと、消耗部品である替刃を手に入れやすいという点で、もしバリカンを使ってみようかなという方がいらっしゃったらパナソニックの製品はオススメできます。
うちの場合、家族が各々「髪がのびて鬱陶しくなってきたな〜」と感じたタイミングでネットのヘアカタログを見て、なりたい髪型を考えたら、私に言ってきます。そして私がハサミとバリカンでカットします。
やったことがないスタイルの場合はYouTubeとかで調べてイメトレしてから切るんですが、私自身が大学時代から自分で自分の髪をちょくちょく切ってきたこともあって、大失敗することもなく毎回カットできています。
思春期と美容院のこと
「思春期の女の子なのに美容院に連れてってもらえず、お母さんに髪を切ってもらうなんてかわいそう」「旦那さんは千円カットにも行かせてもらえないなんて…」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、むしろうちの場合は「たまには美容院行けばいいんだよ」と私が言っても、家族の方から私に切ってくれとリクエストしてきます。
まぁ女子中学生にはバリカンはほぼ使いませんけど、とにかく家族みんな美容院に行くのを我慢してるんじゃなくて、家でカットすれば十分だということが分かったから行かなくなったってことです。
美容院に行っても、美容師さんにうまくオーダーを伝え切れなかったりして、仕上がりに満足できないこともあるから、それなら家で好き放題いろいろ試す方がいいと子どもは言っていました。
そんなわけで、バリカンは我が家の必需品です。二日前にAmazonで買った替刃が届いたところで、これからもガンガン使い倒します。
ハイブリッドのコンパクトカー
車を買ったら何年も長く乗るという方には、ハイブリッドのコンパクトカーはオススメです。
以前の記事で、軽自動車、コンパクトカー、ミニバンにそれぞれ10年乗るとしたら最低いくらかかるのかを比較したことがあるんですけど、ハイブリッドカーってガソリンエンジンの車よりも車体本体は数十万円高いものの、車を維持するためにかかるトータルのコストは長く乗るとハイブリッドの方が安くなる可能性がある!と分かったんです。
燃費がいいからガソリン代が安く済むということはもちろんのこと、ハイブリッドカーはエコカー減税によって税金も優遇されるからです。コンパクトカーであれば車体そのものがそんなに重くないから、もともと税金も高くなりにくいですし。
貯金したいなら車は持つなという考え方は倹約家としては王道なのかもしれませんが、私は今 地方都市に住んでいて、通勤や子どもの送迎には車がないと不便なんです。我が家と同じように、車が必要な環境で生活されている方には参考になると思いますが、ハイブリッドのコンパクトカーは我が家にとっては魔法のような乗り物でした。
私自身がハイブリッドカーにわりと長く乗った経験で言うと、ガソリン車に乗っていた頃は毎週ガソリンスタンドに給油に行っていたのに、ハイブリッドカーだとなんと月1回の給油で済んでしまうんですね。
細かい話ですが、ガソリンスタンドに給油に行く時にだって、ガソリンを消費して車を移動させなければいけないわけですよね。ガソリンを入れに行くために使ってしまうガソリンをも節約できる、ついでに時間と手間も節約できるのでほんと助かりました。
家族で遠出するとしても、ガソリン代をさほど気にせずに出かけられるのもよかったです。
調理器具
貯金したければ自炊は必須!外食やUber Eatsでお金を使っている場合ではありません。
なぜなら、外食でもテイクアウトでも、自分の代わりに誰かに料理を作ってもらっているわけで、代金には人件費が含まれていますね。ですので自分で料理をして人件費を節約しましょうということです。
自炊するには炊飯器、電子レンジといった調理家電はもちろんですが、その他に鍋とフライパン、お玉くらいは必要です。
調理器具に関して、どれも特にこだわりがないのであれば、炊飯器とかの調理家電は数千円から手に入りますし、鍋、フライパンもホームセンターやニトリ、あるいはダイソーでも買うことができます。
で、普段料理をしない人だと、こうお話しした今の時点で、いろいろ揃えるのめんどくせーな!とか、使った後に洗うのめんどくせーな!とか思ってしまうかもしれませんが、誰もが毎日必ず食事をする、つまり毎日必ず食費はかかるんだから、ここを節約しない手はありません。自炊は絶対やってください。
とりあえず1週間やってください。
簡単なメニューでいいからとにかくやるんです。
作り方はクックパッドとかクラシルとかでいくらでも出てきますし、食材を買うとパッケージに「こんな調理方法がオススメですよ」とか書かれているものもたくさんありますので見てみましょう。
やってみれば節約になるし、できること、作れるものが増えます。
そして続けるうちに外食の必要がだんだんなくなります。ぜひやりましょう。
私はコロナ禍をきっかけに毎日自宅で3食用意するようになって、今では記念日など特別な時以外は全く外食しなくなりました。
以前「やめたらお金がたまったこと」という動画で、私は外食をやめましたと言いましたが、土日の外食やテイクアウトをやめただけで月数万円の節約になりました。
長持ちするバッグと靴
早い話が「安物買いの銭失い」にはなるなよ!ということです。
私は転職して年収が半分に下がった時に、これからは絶対に無駄遣いしちゃいけない、なんとかコスパが高いものを探さなきゃいけない!と思い詰めていました。
その頃、通勤用のバッグを買ったんですが、ネットで探して、使いやすそうで評価が高い1,500円のものを買いました。靴は同じくネットで評価が高いパンプス、1,900円です。
でもね、1,500円のバッグは最初からなんだかフニャッとしていて自立しないし、10日くらい使ったら持ち手のステッチから糸が飛び出てきちゃったし、1,900円のパンプスも、ビニールレザーの独特のテカテカした見た目と歩きづらさが気になって、結局どちらも何ヶ月かしか使いませんでした。
バッグも靴も、ネットで評価が高いと言っても、後からよくよく見てみると「1,500円にしては使える」とか「1,900円でとりあえず学校行事はクリアできました」みたいな、「この値段でこの品質ならOKです」という評価が多かったです。年に1回あるかないかの出張のためにとりあえず買いましたとかのコメントが多かったですね。
私は「身の丈に合った生活」というのを意識するあまり、値段ばかり気にしていて、他の要素は二の次になってしまっていたことに気付きました。
結局、値段だけで選んだバッグと靴は、値段相応のものでしかなくて、値段だけで選ぶと後悔するんだと痛感しました。
そして、過去に使っていたPORTERのバッグや、就活の時にシューフィッターさんに合わせてもらったパンプスを引っ張り出してきて使いました。値段も大事だけど、使い心地がよくて長持ちするものを買うことも大事だし、値段だけしか魅力がないようなものは買わない方がマシだとも思いました。
で、反省して、後日、ちゃんと納得できるものを買い直して、とても大事にしました。
私が今使ってるバッグはPORTERのトートバッグで、同じものを2回リピートしてこれで3つ目です。今はもう売ってないみたいで、余計に大事にしようと感じています。
靴もね、手入れすれば長く履けそうなものを選びました。
さっきお話しした就活の時にシューフィッターさんに合わせてもらったパンプスに関しては社会人になってからも十何年と履いたんですが、他に何足も靴を持っていたとしても、やっぱり履き心地がいい靴を選びがち。だったら、いつも選ぶ靴だけあれば十分ですよね。
バッグも靴も、長持ちするものを持っておけば、他のものを買う必要がなくなるし、目移りすることもなくなったので、結果として節約になりました。
というわけで、バッグも靴も消耗品だと割り切って安いものを頻繁に買い替えるというやり方もありますし、トレンドを重視するならそれもアリだと思いますが、自分に似合うもの、「まぁこれでいいか」という妥協ではなく「これがいい!」と気に入ったものを買って長く使う方が私には合っているなと感じます。
頻繁に買い替えるとすると、そのたびに手間がかかりますしね。
ただ、身に着けるものは、たとえ高価なものでも手入れが行き届いていなかったり、不潔だったりすると、それだけで自分の印象もモノの印象も悪くなってしまいます。革がひび割れたり傷ついたりしたままだったりすると台なしですし、清潔感は大切にして、手入れをきちんとしましょうね。
軽量の水筒、マグカップ
超めんどくさがり屋の私でも続けられて、それが節約にちゃんと役立っている水筒はこれです。
パーツが本体とキャップだけのごくシンプルなものです。中蓋やパッキンなどのいろんなパーツが付いていないから、洗うのが簡単で、中蓋をなくしてしまうとかの心配もないし、とにかくストレスなく使えます。
そして夢の重力と書いて夢重力という商品名が物語っているようにとても軽いんですね。ちょっとでも重い水筒だと、持ち運ぶのが嫌になるんですが、本当に軽いので長時間電車に乗ったり歩いたりする日や出張の時でも楽に持ち運べます。水筒そのものが重いと、それ自体がストレスになって、外出先でペットボトルを買って、飲み切った時にその場で捨てられる方が楽じゃん!と感じてしまって長続きしない、水筒をいつの間にか使わなくなったというあるあるに陥ることが考えられますが、この軽い水筒だとその心配もなく、私はずっと使い続けることができています。
構造がシンプルで軽量タイプの水筒はめんどくさがり屋の人はもちろん、電車や徒歩で通勤する人にもおすすめです。
お茶や水を持ち歩けば、家の外で飲み物を買わずに済みますから、節約の強い味方になってくれます。
マグカップは職場でデスクワークの時に使っているもので、水筒と一緒に毎日持って行って、夕方に持ち帰ります。
会社によっては蓋がないモノはダメだったり、ルールがありますが、可能ならばぜひマグカップやコップを常備してください。
そしてコンビニや自販機などで飲み物を買う習慣をやめましょう。
仕事が月に20日あるとして、1日1回150円の飲み物を買った場合、1ヶ月で3,000円です。1年間で36,000円ですね。
これを水筒やマグカップを使うことで節約できるんですよ〜と言うと、大したことない金額じゃないのと感じる方もいらっしゃるかもしれません。が、給料を月3,000円上げるよりも楽にできますし、物価高の中ですぐにできることとしては簡単ではないでしょうか。
私は水筒とマグカップのおかげで本当にコンビニやカフェに行かなくなりました。あなたもぜひやってください!
業務スーパーのインスタントコーヒー
インスタントコーヒーは業務スーパーの大容量のやつ一択ですね。なぜかと言うと圧倒的なコスパの高さだからです。100gあたりの値段で見ると、一般的なインスタントコーヒーの半額 かそれ以下です。
このコーヒーは厚切りジェイソンさんの書籍でも紹介されていました。
スーパーなどで売られている一般的なインスタントコーヒーの場合、スティックタイプのものは論外だとして、瓶に入っているタイプで安いものでも180g入りのもので1つ7、800円は しますよね。でもこれはなんと500gも入っていて900円前後なんです。2023年に値上げされて この価格になったんですが、それまでは確か698円でした。
肝心の味はどうなんだというと、そこは特に問題なしです。
私はコーヒーインストラクターの資格を持っているんですが、実際、コーヒーが好きな人であっても、安いコーヒーメーカーで淹れたものだろうがハンドドリップで淹れたものだろうが、実は味の区別がしっかりできる人ってそんなにいないんですよ。コーヒーの味って豆の焙煎の具合や、挽いた豆がどれくらい酸化しているかとか、お湯の温度だとか、いろんな要素に影響されるので、よっぽどマニアックな人でない限り、実は味の良し悪しって個人的な感じ方でしかなくって。まあ自分が満足できればそれでいいという、まさに嗜好品の世界です。
で、私の場合はコーヒーインストラクターではあるけれども、自分が飲むコーヒーの味としては業務スーパーのインスタントコーヒーは十分オッケーだと感じていますし、コーヒーを飲む目的はカフェイン摂取なので、安いに越したことはありません。なので業務スーパーのインスタントコーヒーはありがたいハイコスパアイテムです。
このコーヒーに出会って、コーヒーメーカーを使うこともやめてしまいました。コーヒーメーカーのパーツを洗う必要もないし、別に味もまずくもないし、安いのでね。
まとめ
ということで、今回は節約のために買ったものを紹介しました。
バリカン、ハイブリッドのコンパクトカー、調理器具、長持ちするバッグと靴、水筒とマグカップ、業務スーパーのインスタントコーヒーです。
今日挙げたものは、別に買わなくても生きていけます。バリカン買わずに美容院に行き、車は見た目重視で選び、バッグと靴はちょっとアピールできそうなブランドの物を買い…といった具合にですね、各自好きなものを手に入れるというのも私は否定しません。私も30歳くらいまではそうでしたから。いつ死ぬか分かりませんしね。後悔しないためにもできるだけ楽しく、やりたい放題やっておいた方が…と思うのも理解はします。
でも長生きする確率は高いので、長生きしても大丈夫なように、お金の不安を少しでも減らすために、節約することをオススメします。
お金で不安を減らせるんだったら、減らしておいた方がいいですから、今日から節約していきましょう。
私のブログやYouTubeチャンネルでは、今後も皆さんの役に立つお金の情報を発信していきます。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。