貯金するには、収入よりも支出が少なければよいわけです。
そのためには、収入を増やすか、支出を減らすかの2つ。
私は両方取り組んできました。
今回は、収入よりも支出を減らす、そして収入を増やすための考え方についてお届けします。
具体的にどんな行動をすれば貯金しやすくなるのかをお伝えししたいところですが、まずはその前段階として、考え方、マインドの部分をお伝えします。
ミニマリスト思考
ミニマリストというと、とにかく何でもすぐ捨てるとか、極限まで家の中のものを減らして耐える、「家にタオルは2枚だけです!」とか、「物欲は悪である!」みたいな思考の人だよねというイメージを持っている方がいらっしゃいますが、決してそんな仙人のような感じではなくて。
コンパクトに言うと「足るを知る」ということで、身の丈に合った生活を大切にして、自然体の生活を送れることそのものに感謝するようなイメージです。
ありのままの自分が見栄を張らずに暮らすことを前提に、必要なものだけを買ったり、無駄をなくしたりしてどんどんシンプルにしていくんですね。
ものを買う時に、これを持っていれば誰かに「すごーい」「いいな〜」「それバズってるやつだよね〜!」と言ってもらえるかな〜、SNSに投稿したらいいねもらえるかな〜みたいなよこしまな期待はしなくていいよと。
そんなことよりも今の自分、未来の生活がより豊かになるモノやコトにお金を使おうぜという感じです。
優先順位をつける
今優先したいのは、貯金ですよね。
買い物をするときは、必要なものと欲しいものを区別して、それは貯金することよりも大事なものか?必要なものか?を考えましょう。
本当にお金がない時は、「一度は食べてみたいな〜と思ってるんだよね〜」くらいのスイーツは、今は我慢我慢!って一旦スルーしますよね。
私たちは毎日そういった取捨選択を自然と行っていますが、支出を減らすにはそのハードルを少し上げます。
まずは日々の食料品など、必需品を優先します。
これは健康な生活を維持するための食べ物や日用品がメインですね。
次に仕事や学校に着ていく服、それらを清潔に保つための洗剤など。これらは必要ですが、買いすぎないようにします。
そして、お菓子とかお酒とか、別になくても困らない、なくても生活はできるという部分は、いきなりゼロにしろとまでは言いませんが、優先順位を下げて、できるだけ減らしていきましょう。
もちろん服やアクセサリー、文房具とかも、それ自体は必要だとしても、高いものを選ぶという必要はなくて、いつもより安いものを買っても問題なければそれでOKなわけです。
貯金したいのであれば、貯金の優先順位を上げる。そしてなくても大丈夫なもの、グレードを下げてもいけそうなものはお金をかけない。シンプルですが、優先順位をハッキリさせておくことは重要です。
お金に対する好奇心、探究心を大事にする
皆さんはお金のことを普段どれくらい考えていますか?
日常的に誰かとお金の話をしますか?
どうもお金の話をするのはちょっと下品というか、避けるほうがいい話題のようなイメージを持っている人が多いんじゃないかなと思いますが、お金そのものは別に汚いものでも何でもないでしょ。
お金の話をすることは悪いことではないし、むしろ家庭でも会社でも、お金についての感覚や考え方を共有しておくのはとても大事なことです。
そもそもお金の価値はなぜ変わるのかとか、NISAって何?とか、普段の会話やニュースなんかで触れるお金の話題について、知らないことを自分から知ろうとしましょう。
貯金したい、節約したい、お金が欲しいのであれば、身の回りのお金について今より明日、明日より来週、どんどん詳しくなっていきましょう。
将来のお金、老後資金が不安だという方はたくさんいらっしゃいますが、不安になっている理由は、仮に100歳まで生きるとしたらいくら必要なのか、その必要な資金を備えるには毎月いくら貯めればいいのか、それが現実に可能な金額なのかといったことが分からないからです。
分からないことをひとつずつ知っていけば不安は和らぎますし、うまくお金と付き合えるようになりますので、ぜひ好奇心を持ってお金の話題に積極的に触れるようにしてください。
人からのアドバイスを素直に聞く
お金やライフスタイルに関するアドバイスを素直に聞き入れることができれば、変われます。お金を貯められるようになります。
逆に、いくら有益な情報を入手できても、だって◯◯だから、家族が協力してくれないから、ここはこだわりたいから〜と言い訳する人はいつまでたっても貯まらないんですね。
仕事のシーンだとよく言われることですが、できない理由ではなく、どうすればできるかを考える方がよほど建設的で健全です。これはお金の話だけでなく生き方でもそうですね。
環境やモノ、誰かのせいにしないで、自分でどうすればよりよくなるか。
新たに知ったこと、人からもらったアドバイスを素直に聞き入れて、実行できた人から前進できます。
それが正しい情報かどうかを確かめることは必要ですし、そのまま実行するかしないかは別としても、役立つことを教えてもらったら、まずは否定や言い訳をせずに、ぜひ素直に受け止めてください。
私自身も子どもができるまで貯金ゼロでしたが、お金に興味を持って、できそうなことからやってみた結果、子育てしながら転職しても、年収が半分に減っても、一千万円以上貯められました。
まとめ
さて今回はお金を貯めるために必要な考え方、マインドの部分についてお伝えしました。
まずは身の丈に合ったシンプルな生活をするミニマリスト思考。
次に、お金を使う時には優先順位をつけること。
それから日常的にお金の話をしたり聞いたりして、お金への好奇心や探究心を高めること。
最後に、調べたことや教えてもらったことを否定したり言い訳したりせずに素直に聞き入れること。
意識付けをしっかりやって、考え方が少しずつ変わっていけば、行動も変わっていきます。
行動がいい方向に変化すれば、必ず結果として手元にお金が残ります。
節約や貯金に関する小手先のテクニックは私も紹介していますしこれからもお話ししますが、まずは考え方をしっかり持つために、自分はお金を貯めてどうなりたいのか、何を優先するかといったことから焦らずに考えてください。
私ももとはボロアパートで貯金ゼロの貧乏家庭で生まれ育った人です。
でもちょっとずつでもお金のこと、将来のことを考えると変わっていけます。一緒に頑張りましょう。